愛媛県立松山南高等学校砥部分校

愛媛県立松山南高等学校砥部分校は、全国唯一のデザイン科単科の高校です。国の伝統工芸品「砥部焼」の里、砥部町にありあます。砥部分校の歴史は昭和23年に設置された愛媛県立砥部高等学校に始まり、今年で77年を迎えます。伝統の手仕事である砥部焼から、先端の手仕事であるデジタル表現までを網羅する幅広いデザインの授業であなた感性を刺激し、小さなものづくりの町「砥部」から、姉妹校の台湾新北市鶯歌高級工商職業学校はじめとする広い「世界」のデザインと触れ合うことができる学校です。また、砥部分校は株式会社オートクチュールと砥部町との三者間で包括連携協定を結び、デジタル人材育成などを掲げ校内にはサテライトオフィスが設置され、令和7年度から本格的に授業や部活動で専門的なゲームデザイン、プログラミングなどの指導をゲーム業界を率いる専門家から直接受けることができます。

砥部分校では、クラフト表現からデジタル表現までの幅広い分野のデザインを学ぶことができます。1年生では工業技術基礎、デザイン実践、デザイン探求、ゲームデザインなどデザインの様々な分野の学習を幅広く全員が学習し、自分の特性にあったデザインのジャンルを探り、基本的な知識や技術を身につけていきます。2年生になるとデザインコースまたはゲームデザインコースのどちらかを選択します。デザインコースの実習では3領域にわたって専門的な分野を学びます。ゲームデザインコースではプログラミングや３DCGなどゲーム業界で必要な分野を全て網羅できるのが特徴です。

江戸時代から続く国の伝統工芸品「砥部焼」の里として有名な砥部町には、砥部焼伝統産業会館や、多くの窯元があり、陶芸を学ぶには最適な場所です。春には１年生がこれらの場所に遠足に出掛け、砥部町について学びます。また、砥部町からは台湾にある姉妹校との交流の補助や、教育寮の建設など多大な支援を受けています。

砥部分校は周囲を山に囲まれ、自然豊かで、静かで落ち着いた環境に立地しています。更に校内の至る所に生徒作品が展示されており、その光景は美術館さながらです。休み時間や放課後はそれぞれが思い思いに創作活動に励んでいます。令和７年３月に定員45名の新築寮が完成します。寮から学校まで徒歩約13分。地域ボランティアの見守り活動もあり、寮生が快適で充実した寮生活を送れるよう全面的にバックアップします。

砥部分校は、「夢を育み、志高く個性を伸ばす教育の推進」を重点目標とし、地域や家庭と連携を取りながら、生徒一人一人を大切にした指導の実践を行っています。様々な分野のデザインに関する技術を高め、各種コンテスト上位入賞を目指しながら、職業観を育成し、美術大学をはじめとする芸術系、デザイン系への進学を強力サポートすることにより、志を立て、夢を実現する生徒の育成を目指します。